おはようございます。東京都三鷹市にある「女性専用リラクゼーション治療院さくら」院長の吉原です。
前回、筋肉を緩めるためには「優しく触れるだけでいい」とお話ししましたが、同じことが実は痛みにも言えるので、今回は「痛み」と「触れる」ことについてお話したいと思います。
体の痛みも優しく触れば軽減します!
また胡散臭そうな話ですよね(笑)
でも、これも当たり前のことなんです!
医療系の国家資格を取るために解剖学や生理学、運動学などを勉強している人なら必ず習っていることです。
この原理には「痛みを感じる(痛覚)神経と触れた感覚(触圧覚)神経の太さ」が関係しています。
皮膚で受けた刺激というのは神経を通って脳へ伝達され「痛い」とか「気持ちいい」と知覚されます。この感覚を伝える神経というのは1本だけではなく、痛覚、温冷覚、触圧覚とそれぞれの感覚によって伝える神経が変わります。
痛み刺激はAδ(エー・デルタ)繊維やC繊維と呼ばれる細くて伝達速度の遅い神経を通ります。そして、触圧覚はAβ(エー・ベータ)繊維と呼ばれる太くて伝達速度の速い神経を通ります。
つまり、太い神経である触圧覚の方が痛覚よりも先に脳へ届くということです。そうすると「触られている感覚」の方が強く感じられて「痛みの感覚」が抑制されます。
このことを専門用語で「ゲートコントロール理論」と言いますが、本来はもっと小難しい内容です(笑)今回はかなり簡単に説明しているので興味のある方はぜひ調べてみてください(笑)
前回も書いた通り、これは大昔から人が本能的にやってきた「手当て」です。お腹が痛くなったり、頭が痛くなったりした時に無意識に痛いところに手を当てると、何となく痛みが和らぎますよね!
なので、痛みが触れるだけで軽減するのは特別なことでも凄いことでもないんです。
体に痛みがある人は、揉んだり叩いたり、強い刺激を加えずに、優しく触れて体を労わってあげて下さいね!