おはようございます。三鷹市にある女性専用リラクゼーション治療院さくら院長の吉原です。今日は腰痛についてです。
みなさんは腰痛の原因ってどこにあると思いますか?
腰? お尻? 背中?
どれも正解ですが、人によっては腰と離れたところに原因がある場合があります。
先日、数年前にぎっくり腰をしてからずっと腰痛だという患者さんが来院されました。まだ20代の方です。最近は20代でぎっくり腰になる女性も増えてきました。
以前の記事にも書きましたが、ぎっくり腰は全身の筋肉疲労の蓄積によって起こります。毎日重いものを持っていたり、お仕事がハードだったり、睡眠不足によって体に疲労が残ったままそれが積み重なっていったりすると年齢を問わずぎっくり腰になります。
少し話が逸れてしまいました。
この方は腰を少し後ろに反ると仙腸関節という骨盤の関節の部分に痛みが出ていました。この腰痛の原因、どこにあったと思いますか?
検査をしたところ、おなかの奥にある大腰筋と横隔膜でした。
大腰筋は腰痛の方なら絶対に治療すべき筋肉として有名なので、一度は聞いたことがあるかもしれません。おなかの奥の背骨から股関節の前を通って太ももの付け根のところに付着する筋肉です。
そしてもう一つが横隔膜。呼吸するときに使う、肺の下にあるドーム型をした筋肉ですね。
横隔膜は「膜」となっているので誤解している方も多いですが、膜ではなく筋肉です。横隔膜はみなさんが焼肉で食べる「ハラミ」のことです。
横隔膜が筋肉だというのはわかったけれど、なぜ腰痛に関係しているの?
そう思いますよね。
実は、横隔膜は大腰筋と筋肉の付着部が一部重なっているのです。そのため筋肉を包んでいる筋膜もつながっています。
もし横隔膜自体やその筋膜が硬くなっていると、大腰筋の動きにも影響が出るのはなんとなく想像がつきますよね。
大腰筋をしっかり動かすためには横隔膜が正常であることも大事なのです。
この患者さんの大腰筋と横隔膜を緩めてあげると、腰の可動域も驚くほど良くなって、痛みもなくなったので笑顔で帰って行かれました!